こころとからだのセルフマネジメント看護研究会

概要

設立趣旨

厚生労働省は2011(平成23)年、地域医療の基本方針となる医療計画で順天的に取り組む課題として、がん・脳卒中・急性心筋梗塞・糖尿病の「4大疾患」に新たに精神疾患に加え、「5大疾患」となりました。このことからも、メンタルヘルス維持・向上は重要となっています。
なかでも、医療従事者の5%がうつや不安障害の傾向にあると報告されています。医療従事者のメンタルヘルス不全に陥ると、良質な医療や看護の提供が困難となり、医療にも大きな影響を及ぼすと考えられます。
メンタルヘルスは“こころ”だけでなく“からだ”にも大きな影響を及ぼし、心身双方のアプローチが重要になります。医療機関のメンタルヘルスは企業よりも大勢の整備が遅れているといわれ、その対策は急務であるといえます。さらには、メンタルヘルスに影響を及ぼす「ストレス」は個人によって捉え方やストレス反応も異なり、自分自身でのセルフマネジメントは重要になります。しかし、メンタルヘルスに対するセルフマネジメントについての専門的な教育が行われていないのが現状であり、その整備は重要であると考えます。
そこで、障害をもっていても、もっていなくても人生の目標をあきらめる必要はなく、健やかで自分らしくあるために、セルフマネジメントできるように、それを活用し、支援に寄与することを目的に本会を設立しました。

目的

  1. メンタルヘルスに対するセルフマネジメントに精通する医療従事者を育成する
  2. 本研究会で開催する研修会を通して、こころとからだのセルフマネジメントの普及を図る
  3. 医療従事者のこころとからだのセルフマネジメントを通して、医療の質の向上を推進する